Auto Complete LaTeX version 0.2.4 をリリースしました。
たぶん最終バージョンです。
前回の記事に書いたバージョンから変更されたこと。
なくなった機能
- ispell*1
- ac-l-status
- ac-l-level
追加した機能
- 指定したディレクトリにあるファイルから情報源を作る(ac-l-dict)
- コマンドヘルプ
- マスターファイルと子ファイルをパース(ac-l-master-file)
その他の変更点
初期設定が変わりました。README を参照してください。それと、コストの高い作業を起動時に行うようにしたので、起動が少し重くなります。
ac-l-dict
ファイル名で何となく分かると思いますが、パッケージ関連のファイルなどが入っています。いらないものは捨ててください。とりあえず
あたりがあれば十分だと思います。latex-help*2 というファイルがあるとコマンドヘルプが出てくるようになります。また、YaTeX 付属の YATEXHLP.jp をおくと日本語のヘルプが出てくるようになります。
パッケージ関連のファイルの命名規則についてはソースのコメントに書いておきました。パッケージの依存関係を設定することも出来ます(C-h v ac-l-package-dependences)。
設定項目
ac-l-use-word-completion
文章中の単語でも補完が出来るようになります。ただし、英語のみ。
ac-l-sources
他の .el ファイルで定義されている情報源を使いたい場合はこのリストを使ってください。ac-sources の代わりみたいなものです。
ac-l-package-files、ac-l-bib-files
前の記事で紹介した機能です。ファイルの数やサイズによっては起動が重くなるので注意してください。
ac-l-package-files で指定しているファイルを ac-l-dict で使える形式に出力することも出来ます(ac-l-setup が実行された後に M-x ac-l-write-package-files)。ac-l-dict からファイルを読み込む方が起動が速くなります。
ac-l-argument-regexps、ac-l-file-regexps、ac-l-label-regexps、ac-l-bib-regexps
どういったコマンドの引数で補完を有効にするかを指定したリストになっています。例えば、
(add-to-list 'ac-l-file-regexps "foo")
とすると、コマンド foo の引数でもファイル名補完が有効になります。
ac-l-master-file
通常はカレントバッファの情報をパースしますが、マスターファイルのパスを指定すると、マスターファイルと子ファイルをパースするようになります。つまり、他のファイルのラベル名を補完したりできるようになります。ac-l-master-file を指定している場合も起動が多少重くなります。
ac-l-complete-labels、ac-l-complete-bibs
カレントポイントで補完を実行します。キーを割り当てて使ってください。
追記
- 2010/04/28 記事の細かい部分を修正しました。それと ac-l-package-dependences を hash table から alist に変えたので、この変数を使う場合は注意してください。