画像で見る AutoCompleteLaTeX

こういうのは、画像で見た方が分かりやすいのかもしれない。

基本

AutoCompleteLaTeX では補完のタイプは大まかに3つに分類されます。

本文中の単語の補完

コマンドの補完

引数の補完


ta と打った時点での補完候補が違っていると思います。一見地味ですがこういった部分が使い心地に影響を与えると個人的には考えています。

レベル

コマンド用の情報源の数を C-c C-a か ac-l-level で設定できます。試しに \declare と打ってみると次のようになります。

レベル1

レベル2

レベル3

外部パッケージへの対応

AutoCompleteLaTeX は以下のパッケージに対応しています。これらのパッケージが読み込まれると補完候補が変わります。
amsmath、array、color、colortbl、hyperref、graphicx、latexsym、longtable、otf、tabularx、textcomp、txfonts

何も読み込んでいない場合

amsmath.sty を読み込んだ場合

その他の補完

ispell

補完候補数が極端に多くなるので実用性はあまりないですが、ちょっとしたスペルチェック程度には使えます。通常は off になっているので C-c C-a か ac-l-use-ispell で設定してください。

ラベル名補完

\ref などの引数入力中にはカレントバッファのラベル名を補完することができます。

bibitem 補完

\cite などの引数入力中にはカレントバッファの \bibitem の引数を補完することができます。

ファイル名補完

ファイル名を入力するような場面ではカレントディレクトリのファイル名を補完することができます。

0.2.1 dev でできること

相変わらず bitbucket で弄くっています。自分が欲しい機能はだいたい実装できたので、おそらく次のリリースが最終バージョンになります。

パスを設定して補完

例えば natbib パッケージのコマンドや引数を補完したい場合には次のようにパスを設定します。

(setq ac-l-package-files '("/path/to/natbib.sty"))

そうすると、natbib.sty を読み込んだ時点でそのパッケージのコマンドを補完できるようになります。この場合 natbib.sty 自体が情報源となるので、自分で情報源を定義する必要はありません。

ac-l-package-files はリストになっているので、複数のパッケージを登録しておくことができます。

bib ファイル補完

同じ要領で bib ファイルを情報源とすることもできます。また、クイックヘルプ(或いはミニバッファヘルプ)にも対応しています。

(setq ac-l-bib-files '("/path/to/foo.bib"))

ラベル名補完でクイックヘルプ

ラベルがある行と、その前後3行を表示することができます。

その他
  • fuzzy に対応していない。

本家に追従すればいいだけなんですが面倒でやってません。

  • 日本語や数字が補完されない。

これは僕の好みでそうしています。該当箇所の正規表現を変えてやれば日本語などで補完されるようになります。また、label 補完や bib 補完など一部では日本語や数字も補完対象になっています。

  • ac-sources の変更が反映されない。

AutoCompleteLaTeX には ac-sources を自動で組み替える機構があります。情報源を追加したい場合は auto-complete-latex-lib.el のコメンタリーなどを参考に設定する必要があります。