最近の auto-complete-latex について
私家版の延長として開発してきた auto-complete-latex ですが、ようやくまともに動くようになってきたので紹介してみようと思います。
インストール
先ず、開発版の auto-complete-mode が必要です。
auto-complete-mode v1.1a
で、auto-complete-latex の方はここで作っている、というか弄っています。
auto-complete-latex version 0.2.0 alpha
YaTeX、AUCTeX、Emacs builtin の TeX mode 向けの設定は済んでいるので、require だけでいけると思います。ダメだったら、ソースを見て設定してみて下さい。
主な機能
- バックスラッシュの有無で補完候補が変わる。
- 補完候補の由来を分かりやすく。
- 文書を複数に分割している人用に、target buffer という概念を導入。
- target buffer で定義されたコマンドを補完候補にする。
- target buffer 内の usepackage や RequirePackage によって補完候補が変わる。
- さりげなく ac-sources を入れ替える ac-l-update を定義。
- ミニバッファで設定を確認したり変更したり(C-c C-a or M-x ac-l-status)。
- デフォルトの補完候補数はレベルで設定。
- etags と ispell に対応(使い勝手は悪いですが)。
- 勝手に設定するな、という人用のオプション(ac-l-do-nothing)を追加。
- 相変わらずモードに依存していない。
- version 0.1.3 との互換性がない(変数名変えまくってます、すみません...)。
auto-complete-latex が対応しているパッケージは以下のものになります。
amsmath、array、color、colortbl、hyperref、graphicx、latexsym、longtable、otf、tabularx、textcomp、txfonts
また、target buffer というのは具体的には ac-l-target のことで、通常は current buffer になっています。文書を複数構成にしている場合は preamble の情報が書かれたファイル(バッファ)を指定してください。
それと、プログラマでもない人間が作っているので、コードがいろいろと酷いことになっています。何かアドバイスなどが有れば、教えてほしいです。どこかで言及してもらえれば、勝手に参考にさせてもらいにいきます(現状では ac-l-update と ispell の速度に不満が有ります)。
追記
2010/02/27
必要なファイルが一つ増えました。auto-complete-latex-lib.el ってやつです。これも require して使ってください。